Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2014/7/13  「7周年」
 
 サロンは7月2日で7周年を迎えました~!これもチャンドリカを支えてくださっている皆様のお陰です。本当にいつもありがとうございます。好きなことを仕事に出来るなんて、それだけで本当に幸せだな~って思います。でも、今までの人生経験があるからこそ、今の仕事が楽しいと思えるのであって、すぐにこの仕事に就いていたらきっと今のようには考えられなかったと思います。

 ヨガと出会ってから、すべてはタイミングなんだと必然なんだとそう思うようになりました。生徒さんの多くも「もっと早く始めればよかった」と言います。けれど、きっとベストのタイミングだったからこそ、そう思えるのだと思うのです。私もヨガをもっと早くから始めればよかったと思いましたが、たぶん、若いときにヨガを始めたとしたら、こんなに夢中にならなかっただろうし、仕事にしようなんて思わなかったと思うのです。

 この仕事を7年間も続けられるとは全然想像していませんでした。それほど便利の良い場所じゃないし、やっていけるのか正直不安でした。ただ「ヨガが好き」だという情熱だけは持っていましたし、今も相変わらずヨガに思いを寄せています(笑)その思いだけでいつまでも続けられるのかわかりませんが・・・。今後、経営の危機に立たされることもあるかもしれません。でも、紀元前からヨガは伝えられ世界中に広がりました。ブームで終わらず、今もなお、ヨガを始めるかたも増えています。

 いいものは、たとえ下火になったとしても、火が消えることはないのだと思います。死ぬまでヨガを指導することが今の私の人生の目標です。常に新しいことを実行するということも、もちろん大切ですが、やはり同じ事を継続して行なうということもとても大切なことですし、新しいことを実行するより、大変なことなのだと思います。

 最近になって、本当に自分の知識なんて、たいしたことないのだ・・・と思うようになりました。指導する立場の人間がこんなことを言っても良いのかとは思いますが、知っていると思い込んでいるだけで、本当は何も知らないのだと思うのです。

 今月のトイレに飾っている言葉は

 『勉強する事は自分の無知を徐々に発見していく事である』 by ウェル デュラント

 なのですが、ヨガの教えでは悟ることが出来ないのは「無知」が原因だと解かれています。これは、とてもややこしい話になるので、本来の意味を説くのは悟っていない私には難しいですし、混乱すると思いますから、現代の世界で生きていく上での助言的に解釈すると、「知ったかぶりで多くの物事を判断していることこそ、無知」だということじゃないかと思うのです。

 例えば・・・最初にいいと思って習った先生じゃない先生に習うことになったとき、違和感を感じたり、その先生を否定したりする感情が浮かんでしまうことがあると思います。そのようなとき、そういう思い込みを一度手放して、頭の中を白紙に戻して、一から学ぶ姿勢を持たなければ、いけないと思うのです。自分が無知だということを知らなければ、せっかくの学ぶ機会を無駄にしてしまいかねないのです。

 学ぶという時はどんなときも自分の主観を捨てて、まずはすべて有りのまま受取り、その後で整理して必要なものは取り入れ、不必要なものは捨てればいいのです。最初から色眼鏡で物事を見ていては何も受け取ることができないのです。だから、わかったつもりになって、相手をジャッジせずに、まずは自分が無知がゆえにジャッジしているのではないか?と自分に問いかけてみることが必要なのだと思います。

 私もまだまだ修行の身。昔から第一印象で「この人は仲良くなれそう」「この人は苦手」「この人は頭が切れる人」「この人は使えない」など決め付けてしまうところがありました。今もまだそういうクセがひょっこり出てくるときがあります。でも、そのクセに気づけるようになったので、昔よりはその思考に引きずられないようになりました。

 人は単純で複雑。場面で反応が変わったりもするもので、いつも同じ方程式で得られる答えばかりじゃない。ヨガを始めてから、硬かったマインドが少し柔らかくなり、白黒はっきりさせないと前に進めない性格がグレーでも大丈夫だし、むしろグレーを好むときも多くなりました。何をそんなにハッキリさせたかったのか、今となってはわからないぐらいです(笑)

 色んなことを学ぶうち、いまだに脳のことは全然わかっていないし、宇宙のことも全然分かっていない。わかったことは全体のほんの一部にしか過ぎない。それなのに、勉強が出来るとか社長だとかお金を持ってるとか、容姿が端麗だとか・・・そんなのその一部でわかったつもりになって判断しているに過ぎず、そんなものに振り回されて生きている現代人て本当に幸せなのだろうか?と思うようになりました。

 だから、何かの判断するときの基準になるために知識を使ったとしても、それに振り回されない柔軟な思考をもちたいと思うようになりました。例えば、何かが流行して、みんながそれに夢中になっている時、わざとにそれを避けるのでもなく、夢中になりすぎるでもなく、やってみてどうか判断できるものならやるべきだし、必要じゃないと思うなら無理にやらない。

 そんな風に思えるようになったのはヨガのおかげ。

 ヨガと出遭ったことが必然だったと思える人生で良かった。私のレッスンを受けた方が少しでも「ヨガと出会えて良かった」と思ってもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。私に出来ることは限られていますが、少しでも自分も含めて周りが楽しく生きていけるように、今後も精進していきたいと思います。

 8年目をむかえるチャンドリカを今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。 合掌