Yoga & Relaxation Salon in Otaru　～　Candrika　～
















●●●　コラム　●●●

2016/9/10　「出来ない言い訳」
　
　　毎月、トイレとヨガサロンに掲示する格言を選んでいるのですが、９月はガルブレイスという人の言葉を選びました。

　「自分の心を変えるか、その必要がないことを証明するかという二つの選択肢に直面すると、ほとんど全員がその証拠を得ようと躍起になる」

　私はずーっと以前、石田純一がテレビで言っていた言葉に感銘を受けたことがあるのですが、それは「人間は二種類しかいない。出来る方法を探す人と出来ない言い訳を探す人だ。」という言葉でした。石田純一自身の言葉ではなく、彼も誰かが言っていた言葉を言っただけなのですが、この格言と似てますよね。

　私はその石田純一が整形したりダイエットしたりして変身する番組の中で言った言葉にビビビっと来て「ああ、私はこれからは出来る方法を探す人になろう！」と思ったのです。それまでは、自分が苦手なものや出来ないと思われるものと出会うとやらない言い訳ばかり探していましたから、心の奥にズサーッと言葉が突き刺さったのです。それから、なるべく何か行動を起こすとき、出来る方法を探すことを意識するようになりました。
　
　ヨガを始めてから、インドに一度は行ってみたいし、海外旅行に行きたいけれど、一緒に行ける人がなかなかいないし、英語が苦手だし一人で海外旅行なんて行けないとずっーと思っていましたが、それならば英会話に通って少しだけでも自信をつけようと思い５年ほど前に英会話に通うことに。でも、ただスクールに通うだけではモチベーションを保てないと英検２級の勉強もして合格しました。ただ、英検２級があっても、全然話せないのが現実ですが・・・（汗）。

　そして、いきなりインド一人旅は勇気が出なくて無理だと考え、それならばまずはヨガ友だちがいるタイに一人で行ってみることにしたのです。一応、タイの言葉も３ヶ月ほど勉強して、数字とか挨拶程度ではありますが覚えて行きました。そして、友だちのお陰もあって、一人でお店に入ることや、予約を取ることも出来たし、ゾウに乗るツアーに一人で参加したりして（何を話しているか全然わからなかったけど）、タイ一人旅はなんとか無事に楽しく旅行することが出来ました。

　これなら英語が話せなくても最終的には単語とジェスチャーでなんとかなるものだと腹を決めて、インドに行く決心をしました。行ってみたら本当になんとかなったし、自分が思い描いていたような外人の友だちとか出来なかったし、外人との会話もほとんど出来なかったけれど、それでも怖がって行かなかったという過去の自分に比べれば、満足できるものでした。何事もやってみなければわからないのだと確信することが出来たのです。

　実際、私の人生への影響という点で考えればインド旅行はそれほど重要ではなかったと思います。インドに行ったら何か変わるかもしれないと大げさに考えていて、怖がってしばらく行かない言い訳ばかり考えていた私。やってみたら、そんなに凄いことでもないし、大して成長もせず（笑）今ではなんで、あんなに怖がっていたのだろう？と思うぐらいです。

　ヨガを始めたことで私は様々なことに一つ一つ向き合うことが出来るようになったと思います。インドに行きたいことが目標だとしたら、まずはお金を貯めるために毎月２万円を貯金することにしましたし、英語が不安だから英会話に通い、いきなりインドが不安だから、タイに一人旅をして自信をつけました。そうして、インドに一人で行くことができたので、今後行きたい海外があれば、一人で行くことには全然抵抗がありません。まあ、お金と時間の都合があるので、本当に行きたいと感じない限りはいかないとは思いますが。（猫もいますし）

　不安に駆られたりストレスを感じたときは逃げる言い訳ばかり考えずに「これも修行のうち」だと受け入れて今の自分に出来ることに集中しようと考えるようになりました。そしてステップアップすることが本当に必要ならば一歩踏み出す勇気も出せるようになりました。かつての自分は誰かと一緒じゃなければ不安だったし、やる気も出せないところがありましたが、ヨガを一人で始めるようになって、今までの人間関係ではない、色々な人との出会いや社会と繋がることが出来ました。

　多くの方が自分の心を変えようとせず、する必要がない証拠を探してしまうのだと思います。お金がないから。時間がないから。とりあえず現状維持できればいいから・・・など。言い訳は人それぞれだと思います。

　いつだって自分の敵は自分の甘さなのです。

　私も常に自分の甘さには辟易させられます。私は結構面倒くさがりで何事もやると決めないと動き出せない性分です。出来れば一日中テレビを見ながらゴロゴロしていたいほどのインドア派なので、家の中にいるのが一番落ち着きます。

　インドア派の私だからこそ、私にはヨガが必要です。家にずっといると運動不足にもなりますし、やはり変化のない生活はそれ自体がストレスにもなります。何もしないことへの罪悪感というものがありますから。ヨガを始めて本当に良かったと思います。

　これからも今の自分に出来ることを一つずつ片付けて行こうと思っています。そうして何かチャレンジする場面が来たらやらない言い訳を探すことなく、出来ることからはじめようと思っています。　合掌