Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2017/7/18 「10周年」

 7月2日でチャンドリカは10周年を迎えることが出来ました

 10年同じ仕事をしたのは私の人生で一番最長記録更新です。何か記念に・・・とは思いましたが、もらっても嬉しくないものだと迷惑になるし、予算もないので物を買うのは諦めました。それよりも、私がずっとレッスンを続けていけることが恩返しかな?なーんて勝手に思って何もせずに普通の日と同じように迎えようと思っておりました。

 それが母からお祝いの花をもらい、妹からはヨガウエアをもらいました。病気をしてから改めて家族の有り難味を再認識してましたが、家族から祝ってもらえるなんて思ってもいなかったし、特に伝えてなかったので本当にびっくりしました。母は時々このサイトを覗いているみたいで気付いたようです。なんか下手なことかけなくなりましたが(笑)ネットを通じて伝えることが出来るって、本当にありがたいことですよね。いつもありがとう。そして普段言いたいことを色々言いますがそれは家族だからなのでご容赦ください。
※この場を借りて 笑

 そして、午前中のレッスンの方々より、14(金)にお忙しい中、お祝いのランチ会を開いて頂きました。そして花束と素敵なペアのコーヒーカップを頂きました!!!

 本当に本当に本当にありがとうございます。コーヒーカップは大切に使わせていただきますね。なかなか上手くお礼の言葉もいえなかったように思いますので、この気持ちはこの場を借りて、そしてレッスンでお返しして行こうと思っております。これからも更に成長できるように精進いたしますので何卒よろしくお願い致します。

 皆さんとお話していて、10年色々なことがあったなぁと思いました。最初の頃は懇親会をしたり青空ヨガをしたり、座学を開いたりして無理をしていたなぁと思います。他のインストラクターがやっていることを自分もやらなくてはいけないと真似したりしてみたけれど、誰かがやっているからやろうと思った時点で上手くやれる訳はないし、プレッシャーだけしか感じなくて・・・。でも自分が企画運営には向かない性格だということに気付くことが出来てよかったと思います。

 そしてみんなが行くからという理由でインドへ一人旅もしました。わたしにはインドのヨガじゃなくてもいいんだと知れたし、ヨガをしてなければ一人で海外になんて行かなかったと思いますし、何事もやってみなければわからないことなのだと感じた濃い10年だったと思います。でも、ここ数年前から目標にするべきものがなくて、たまにワークショップを受ける程度でただ単にレッスンを続けるだけでいいのだろうか・・・と思い始めた矢先に私は難病になりました。

 難病でも左手が痺れていてもレッスンが出来るだけで幸せだし、ヨガが出来れば大抵のことは乗り越えられるのだということも分かりました。メディアに取り上げられるような活動をすることだけが成功でもなく、カリスマインストラクターだけが成功でもなく、生徒さんが沢山いるからといって成功だとも限らず、わたしにとっての成功はずっとこの先もヨガのレッスンを続けていくことなのだと思いました。

 だから、個人レッスンも癒しメニューもやめてレッスン1本に絞りました。自分が自分に勝手に課していた荷物を下ろしたら、スッキリ身軽になり下ろしてみて初めて自分が勝手に背負っていたんだと気付きました。

 難病になるまで私は病は気合で治せると思っていました。病気になる人は結局心が弱いのだと思ってもいました。だから自分は大丈夫だ!と思っていたので病院に行くことは負けることだと思って、滅多に行きませんでした。病気の人を可愛そうだとも思ってました。自分じゃなくて良かったとも。

 でも、病気になるということは本当に不幸なことなのだろうか?と私は最近思うようになりました。病気になったことで本当に大切な人や自分を大切に思っている人が誰なのかを知ることが出来たし、命は永遠じゃないのだと実感出来たし、健康がいかに恵まれたことなのかということも身を持って知りました。ヨガのことも前よりもっともっと大切にしようと思えるようになり、大切なことは積み重ねであって、今の状態だけではないのだと思えるようになりました。

 出来ることをコツコツ積み重ねていけばいいと心から思えるようになったと思います。

 これって不幸でしょうか?

 だから、病気になっても、今出来る楽しい好きなことをしているし、回復してもしなくても、私は不幸ではないし、今もうすでに十分幸せだな~って思うのです

 病気は何かの罰でなるものでもないし、不摂生がたたってなるとも限らない。災害に遭った人や病気になった人は「なんで何も悪いことをしてないのに・・・」と思ってしまいますが、神様を信じないから起こるわけでもないし、神様がおこしたわけでもない。ただ起こるべきことが起きただけなのです。

 その起きたことをどうやってその後の自分の人生に活かすか。それは自分次第。苦にして自殺することを選ぶか、幸せそうな人の不幸を願って生きるのか、毎日をありがたく大切に生きて充実した人生を送るか。振り返ってみたら「ああ、あの病気があったから今のわたしがある」とか「あの災害に遭ったことで人生観が変わった」と言えるような人生を送ることが出来るのかは全て自分次第なんだと思ってます。

 だから、病気によって気付くことが出来たことを忘れずに、治ることを期待せずに(だからと言って治りたくない訳ではありませんので誤解のないように)今出来る楽しいことを沢山やって一日一日を生きていこうと思っています。今のところ左手の痺れはピークの症状が10だとしたら1ぐらいになったと思います。時々起きていた大きな痺れは日に数回だけになりましたし、痺れも小さくなってきたように思いますが、その分ヒリヒリした痛みが増えたので時々イライラしちゃいますけど。

 10周年を迎えられたことも、サロンをオープンしたときに10周年を目標に頑張った訳じゃなく、毎日毎日好きなヨガをどうやったら伝えられるか、好きになってもらうにはどうしたら良いか、どうしたらポーズはやりやすくなるのだろうかと考えて失敗し実践を積み重ねてきただけのことで、気がついたら10年経っていたという感じです。

 なので15周年そして、20周年に向けてこのまま好きなことを続けていきたいと思います。

 これからのチャンドリカもどうぞよろしくお願い致します。 合掌