Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2018/7/25 「11周年」

  チャンドリカは2018年7月2日で11周年を迎えました。12年目になります。

 こんなに続けられるとは思っていたような、いなかったような・・・複雑な気持ちです。最初の頃とは私のレッスンも随分と変わったなぁって思いますし、来る生徒さんも最初の頃とは変わったと思います。

 最初の頃は私もエネルギーが沢山あって、鼻息が荒い感じ(笑)だったと思うし、今よりももっと挑戦的だったような気がします。もちろん、若かったというのもあるとは思いますが、経験が足りなかったこともあり、無知というのはある意味怖いもの知らずですから、最初の頃のレッスンはいかに柔軟性を高くするかということに重点を置いていたように思います。そして飽き性の私は毎回違うことをするということが自分のヨガのポリシーでもありました。

 柔軟性はもちろん必要だし、自分自身も柔軟になりたかったので、そのためのメソッドには貪欲に取り組んでおりました。だから、ある程度柔軟性があり、色んなポーズをやりたい!という積極的な生徒さんが多かったような気がします。

 色々な経験を積み重ね、ただ柔らかければいいものではないのだということを痛感し、バレエダンサーのような柔軟性がなくても、体の調子が悪くても、腕が上がらなくても膝が痛くても、どうしたら今の自分を受け入れ楽しくヨガをすることが出来るのか、その為の「ヨガ」を突き詰めようと思うようになり、ここ数年で自分なりのルーティンが出来つつあります。

 ヨガだけではない様々なメソッドも取り入れ私自身の姿勢が改善されたことで、下半身のむくみもかなり減りました。薬の副作用で顔のむくみがと左手の痺れさえなければ、いままで約49年生きてきて、一番姿勢が良く体のバランスが整っていると思うのです。姿勢を改善しはじめてから体重は変わらず、太ももは3センチ、ふくらはぎは約2センチ細くなりました。顔のむくみがなければ痩せてみられるはずなのに・・・と悔やんでも仕方が無いですが悔やんでしまいます(涙)

 生徒さんにも出来るだけ日常生活に取り入れて姿勢を改善し、この快適さを味わってもらいたいと思うのですが、それは自分が正しいと思いたいからなのかもしれないですし、認められたいという承認欲求なのかもしれないです。

 「自宅では出来ない、ダメな生徒でごめんなさい」と言われるたび、私には「あなたが私をやる気にさせるようなレッスンをしてくれないから家で出来ないのです」と言われているように感じるので、聞く度に悲しくなります。

 でも、そう言いたくなる気持ちもわかります。私もずっと英会話を習っていますが、全然話せないですし、家で英語に割いている時間は5分から10分程度スマホのアプリをやる程度です。そんなので話せるようになると思ってもいないのです。もちろん話せたらいいけれど、今のところ外人と話す機会もないですし、緊急を要してないので、焦りもないのです。

 続けないとダメになることはわかっているから毎週レッスンには行くけれど、家でまで一生懸命やらない・・・という気持ちもわかるだけに指導者としては辛いところです。

 多くの人はちょっと日常から離れる時間が欲しいだけなのかもしれないし、友だちと会う機会が欲しいだけかもしれないし、体がリラックスするだけで良いのかもしれない。私が姿勢を改善させてあげたいと思うことがお節介なのかもしれないと思うのだけれど、私自身もヨガに対する思いが変わってきたように、生徒さんも変わるタイミングがまだ来ていないだけなのかもしれない。

 私は言葉が届かないと思っていても、時々心が折れそうになることがあっても、指導者として追求し続けて自分の言葉で伝えることしか出来ない。たとえ押し付けがましいと思われたとしても・・・。
 
 11年そうやって続けてきたのだから、これからも生徒さんがいる限り自分の体が動かせる限りは探求し続けていきます。

 この間75歳間近の生徒さんが80歳まではヨガを続けたいという目標を持っているということを言ってました。私が80になるまであと30年もあります!そう考えると、長いですよね。私も80までを目標に頑張っていこうと思います。 合掌