Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2019/5/28 「習慣を変えるとき」
   

 今の生活習慣を変えるってなかなか難しいですよね・・・

 多くの生徒さんが「自宅ではヨガは出来ない」ということをおっしゃいます。

 そうですね~、家事に追われ、なかなか自分の時間を作れないと思います。正直なところ、週1でもヨガをする時間を捻出してレッスンを受けに来てくださるだけでも、十分習慣を変えているとは思うんです。それにだからこそ、私の仕事が成り立っているということでもありますし。いつも複雑な気持ちになります。

 でも、でも、毎日何か一つでもいいから生活に取り入れることが出来れば、もっともっと自分の身体をいたわることが出来ると思うのです。毎日忙しいからこそ、自分の身体に意識を向ける時間を5分でもいいから持つことが出来たら・・・と願います。

 タバコや酒など、甘いものなどに依存してしまって辞められないということありますよね。私はタバコは吸わないですし、お酒は毎日飲まなくても平気なので別に大丈夫ですし、甘いものは辞められないというより、あればあったで嬉しいという感じなので依存しているものと言えば、テレビぐらいでしょうか。大停電の時でテレビが見られないことが一番のストレスに感じましたから・・・。でも、この世からテレビがなくなったらたぶん受け入れられるとは思いますが。

 ある本なのかサイトなのか出所は忘れてしまいましたが、こんな言葉をメモしていましたのでご紹介します。

 「習慣を改めるときには大きな不快感を伴うが、同じ状況に留まるのはそれを変えるよりも楽だから

 悪い習慣だから変えようと思ってもまた続けてしまって自己嫌悪。今日から頑張ろうと思っていたのに次の日にはやる気が起きなくて結局やらない自分に自己嫌悪。何をはじめても3日坊主で終わってしまう・・・そういう方って多いと思います。

 私もヨガを始めるまではそれが当たり前なのだと出来ない自分によく言い訳していました。まあ、今になって本当に自分がやりたくてやろうと思ったのではなく誰かがやっていて効果的だったからとか、そういう安易な思いだったり、損得勘定からやろうとしていたので続かなかっただけだと気付きましたが。

 今の習慣を変えようとすると面倒くさくなったり、本当にこれを続ける意味があるのか?などやらない言い訳を考えてしまったりします。自分の心の中にある悪魔の囁きが「どうせ効果ないよ、騙されてるよ、やめちゃえば」と何度囁かれて辞めたことか・・・。

 同じ状況に留まるほうが楽だと脳は感じるからみたいだと、その頃はわからなかったから自分は駄目な人間なんだと本当に何に対しても諦めていたときがありました。

 脳は出来るだけエネルギーを使わないように省エネにしたがります。飢餓状態になることを想定して出来るだけエネルギーを温存しておこうとする本能が働くんだと思います。だから、何か新しいことを始めるときにはいきなり生活習慣を変えて脳に刺激を与えずに徐々に変えていく必要があるみたいです。

 でも、本当に好きなことだったり、何か大きな価値観を変えるぐらいの感動とか成果を実感できた時には脳からきっとなんらかのホルモンが出て、習慣を改めることに快感を覚え、抵抗を感じることがなく出来ると思うのです。

 なぜなら私がヨガにはまったキッカケはCD付きの本をやってみて、あまりの気持ちよさにビックリして「これだ!」と思い、それから私は夢中でヨガをやりました。まったくの不快感はありませんでした。身体の硬さも気にならず毎日1時間以上ヨガをしていたと思います。ヨガをすることになんの抵抗も感じることはありませんでした。どんどん身体が変わっていくことが快感だったのです。

 だとしたら快感を感じてしまうものを辞めようとすると難しいということですよね。お酒とかタバコも何か解放される気もしますし、麻薬に依存してしまうのも快感が伴うことだから難しいのかもしれません。脳が辞めること自体に不快感を感じている上にやることが快感を伴うのだから二重に難しいといういことが想像できます。だから施設などに入って生活すべてを管理してもらって変えていかないと難しいことなんですね。根性がないとか弱い人間だからとかそういう次元ではないのだということがわかります。(もちろん、依存するまでのプロセスには弱い意志があったと思いますが)

 別の快感を感じられる良い習慣を見つけることが一番の早道なのかもしれないです。

 このコラムをまとめていて、ヨガを続けられない人はヨガで気持ちよさを感じていないのかもしれないと気付きました。頑張り過ぎなのかもしれないし、もっと柔らかくならないとダメだと思っていたり、身体や心がガチガチだと気持ちよく感じられないのかもしれないです。ヨガの良さを一人でも感じていただけるように私がもっと気を配る必要があるなとここで反省しております・・・。 合掌