Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2021/11/28 「ヨガ18年生と自信」

  あれよ、あれよ・・・と、また一年が過ぎてしまいました。

 ヨガを始めてから17年が経ち、18年目を迎えるにあたって思うことはやはり続けることの大切さでしょうか。

 毎年毎年、10月10日の私のヨガ誕生日に振り返って思うことはこれだけ長く何かを続けてきたことは人生史上ないということ。そしていまも更新中だということ。

 私がこんなコロナ禍の中でも収入が減っても毎日続けていられるのも、飽きないのも、ヨガのための知識を増やすことならなんでもやってみたいと思えるというのも好きだから。

 だから続けて来られたのだと思います。

 18年前にヨガと出会えて本当に良かった・・・

 以前に本を読んで心に響いたことをここで書きたいと思います。

 「すーっと悩みが消えてなくなるコツ」という本に書かれていたことです。

 自分に自信が持てないという悩みについて回答しているところなのですが

 「人と比べて優れていることだけ」が自信になると思い込んでいないですか?と著者は言います。人生を競技のように思っていないか・・・と。表彰台に立つことが自信につながると思っているのではないか?と。

 私も以前は人と比べて自信をなくして落ち込んでしまったり、勝てると思った相手に優越感を持ったりしてました。その時は無意識でしたし、普通のことだと思っていました。周りから評価されている人を好きになったり、人がいいと言ったものが良いと思ったり、良いと思ったことをダメだと言われると好きだと言うことを控えたり、反対に自分は周りとは違うということを示したくてなのか、アイドルグループの人気のない人をあえて好きになってみたりしていたこともありました。

 常に自分が今どのあたりにいるか、どう思われるかということを意識して生きていたように思います。

 人生を競技のようにとらえていると、表彰台に立つことが良いことだし、何事においても人に勝ことが正しいことだし評価されることで、そうでないことは意味がないと思ってしまいます。自分が努力して表彰台に立たなくても誰かが失敗して棚ぼたで立ったとしても立てるならOKだと思っていたところがありました。だから人の失敗は可哀想と思う前に自分じゃなくて良かった~と内心ほっとしたし、それで自分に出番が回ってきたらラッキーだと思っていました。

 そんな風に考えていると周りはライバルばかりだし、人を信じることがなかなか出来ずにいました。たまに自分を評価してくれるから信頼してみようと思った相手に利用されたり騙されたりして傷ついたり。

 今思えば自分が常に競技のように考えていたせいで、そういう人が周りに集まってきていただけだったんですけどね・・・。

 競技大会にはスタッフもいるし、参加しなくても観戦を楽しんでいる人もいる。なのに無理にでも競技に参加し参加するなら表彰台に立たなければ意味がないと思い込んでいたのです。

 自分に自信がないと感じてしまうのは「表彰台に立つ必要がないことでも競っていたから」なのではないか・・・と本を読んで気付かされました。

 以前の私はまさしくいつも競争していたので、あの人に負けたくないから頑張るとか、あの人を見返してやりたいから頑張るとか・・・そういう考えでの上の努力でした。だから、例えば目的が達成された途端に興味が消滅したり、絶対に無理だとわかると投げやりになっていたのだと思います。

 何事も他人の評価ではなく、自分が一生懸命になれるかどうか、なんです。

 私が今まで続けて来られたのはヨガのためなら嫌なこともやれたし、一生懸命になれたということ。

 これだけは間違いなく真実。

 ヨガを始めてからは自分を信じることが出来てきて、だんだんと競争することがなくなって、過程を大切に出来るようになってきたし、誰かに何か言われても「見返してやろう」という気持ちにはならなかったのは一生懸命に出来ることだったから。

 自宅でヨガサロンを始める時だって「こんなところに人来るの?」と言われたことがありましたが、不安よりも挑戦してみたい気持ちのほうが強かったのでそれほど気にならなかったのです。

  迷いがなかったと言えばウソになるかもしれませんが、やってみたい気持ちが勝っていたのでやってみてダメだったらその時考えようと思えたのです。ヨガをやりたいという気持ちが芯にあったので人からの評価に一時左右されてもその気持ちにブレがなかったから今までやってこられたのだと思います。

 自信がない時にはそれは自分が本当にやりたいことなのだろうか?無理に競技に参加し表彰台に上ることだけを目標にしていないか考えてみると良いと思います。きっと、本当にやりたいことであれば、表彰台に上らなくても楽しめるし、そんな自分を信じてみようと思えるでしょうし、違うことであればきっと別の道が見えてくると思います。

 全てがオールマイティに出来なくたって表彰台に上れなくたっていい。色んな状況でその時々で自分の立ち位置を考えてそれなりに楽しめばいい。そして一生懸命になれることには貪欲になろう。

 そうわかっていてもなかなか実践に移すことが難しいので、つい先日もそういう気持ちが試されることがあって、ああ、私はまた競技に参加しようとしているな・・・と反省したところです。

 こんな修行中の私ではありますが、これからも一生懸命になれるかどうかを指標に進んでいこうと思っています。 合掌