Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2007/11/19 「呼吸と寿命」
 今年もあと1ヶ月と少しになりました。早いですね~。
 年々時間の進み方が早くなっているような気がしますが、それは世間全体がそう感じているようです。今の子供たちもそう感じているのでしょうか?私が子供の頃はもっと、1日、1ヶ月、1年の時間がゆったりと流れていたように思います。今はどうでしょうか。全てスピード、スピード、速さが勝負の時代ですよね。
 
 TVはもとよりインターネットや携帯電話が普及し、すぐに情報が手に入ったり、連絡がとれたり「時間と距離」が縮まりました。それはそれで良い面も沢山あるのですが、その反面「ゆとり」をなくしてしまったのだと思います。情報が氾濫し、まるで情報の洪水の中にいるかのよう。自分も知らず知らずに情報に踊らされ、そして常に情報を求めています。情報中毒です(笑)これでは休む間がありません。ふっとひと息つく時間があまりにも少なすぎです。現代人はみな疲れを感じています。それは、身体的な疲労よりも、精神的な疲労のほうが多いのではないでしょうか?もっとゆっくり、ひと息つく時間が必要だと思います。

 呼吸と寿命について、こんな説があります。呼吸が早ければ寿命が短く、呼吸がゆっくりだと長くなる。身体のサイズによりネズミはネズミ時間、猫は猫時間がある・・・というのは聞いたことがある方も多いはず。

 確かに我が家にいる猫たちの呼吸は人間の4倍ぐらいの速さです。人間にとっての1年は猫にとって4年にあたると言われますから、反対に猫の寿命は人間の1/4。ペットを飼っている人にとっては悲しいことですが、長生きして20歳というところですよね。猫に呼吸法を教えることは出来ないので、なるべくストレスがかからない環境作りを心がけることしか出来ないですが・・・。あ、少し脱線しました。(笑)

 呼吸をゆっくりすると、長生きする。「長生き」とは「長い息」から来ているということも良く言われます。哺乳類ならどんな動物でも一生の間に心臓が20億回うち、5億回の呼吸することがわかっているそうです。ということは呼吸を1回する間に心拍数は4回。だから呼吸をゆっくりすると心拍数は減るので、寿命が延びるということらしい。

 心臓の鼓動をコントロールすることは難しいけれど、呼吸ならコントロールすることは出来ます。だから昔から呼吸法が健康法として、心身を鍛える方法として根付いているのではないでしょうか?

 ヨガをはじめてからの私の時間感覚は以前よりもゆったりというか、充実した感じになりました。それは呼吸がゆっくりになったからなのかもしれません。特に瞑想を始めるようになったここ数ヶ月は、朝の瞑想の時間はとても長く感じます。たった5分~10分なのに、30分ぐらいの密度を感じることがあるんです。そんな時の呼吸を考えてみると、とてもゆったりと長く息を吐いている時だと思います。

 現代人は浅く早い呼吸だといわれています。だから1年がとても早く過ぎていくように感じるのではないでしょうか?もっと、ゆっくり深い呼吸をして、時間を感じてみましょう。心臓が最後の20億回の鼓動をうつその時まで健康でイキイキとしていたい・・・そう思いませんか?  合掌