Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2008/3/1 「続かない人とは」
 今までヨガが続いていないかたの多くは「どの位やればで変化するんですか?」と聞いてきたり、ヨガをすることによって自分には何かを得ることが出来る・・・と考えている人が多いように思います。ヨガに限らず、何かが続かない人の傾向だとは思いますが、物事を「損か得か」でとらえているように感じるのです。損か得かを最初に考えてしまうと、そのことに囚われてしまうので、物事の本質に気付くことが出来ないと私は思います。損か得かは結果であって、目的ではないはずです。

 情報化社会のせいもあるでしょうけれど、「ヨガ=健康」とか「美容」とか「ダイエット」に良いという風に思っていて、ヨガをすればキレイになれる・・・と思っているんだと思います。もちろん、続けていればいずれ、健康になったり、肌がキレイになったり、痩せたり・・・ということはあります。でも、ヨガをすれば絶対叶うというものではありません。

 例えばですが、ピアノを買って習ったとして・・・必ずしもピアニストになれないように、結婚しても全ての人が自動的に幸せになれるわけでもないように、ヨガをしているからといって、幸せになれるとは限らないのです。

 こんな風に私が言ってしまうと「なんだ、ヨガが素晴らしい、素晴らしいと言っても駄目なんじゃん」とがっかりされるかもしれませんが、損か得かを決めるのは自分自身なんです。ヨガをして例え痩せなくても、キレイになれなくても、自分自身が変化を実感していればいいじゃないですか。人の目を気にして、人からの評価を得たいだけにヨガを始めるのだとしたら、寂しいことだなぁと思います。

 自分を信じて続けていれば、自分が予期しなかったことが起こったりもするんです。誰もがそうなる可能性は秘めていますが、可能性をキャッチする感性を磨かなければ駄目だと思うんです。棚からぼた餅を待っているのでは、今までと何ら変わりはないじゃないですか。
 ヨガをしているから・・・ではなく、ヨガをしている自分が変わらなければ今の自分の悩みは解消されない・・・と私は思います。

 ヨガは「入門あって卒業なし」と言われます。ウエストが細くなったからヨガをもうしなくても良いというものではなく、一生続けるという気持ちでヨガに取り組んでみて欲しいと思います。気付けば健康になり、ダイエット出来ているかもしれませんが、それを目的にしてしまうと、数ヶ月で効果がでないといって、他の流行のものに目移りしてしまうと思います。そしてそれもすぐに効果が現れなければ、他のものへ・・・。何故数ヶ月で効果が現れないのでしょう?それは自分自身が変わっていないからではないですか?

 ヨガは「打ち出の小槌」ではありません。ヨガをしているからといって、性格が良くなるものでも、体質が変わるものでもないのです。

 ヨガをすることで、自分のいままで気付かなかった癖に気付き、日常生活を変える努力をする、毎日少しでもヨガを生活の中に取り入れる努力をすることが必要なのです。もちろん、努力するつもりがなく、楽しんで続けられるように私自身もっと勉強して伝えていかなくてはいけないと思っております。

 ヨガはツールにすぎません。ヨガを生かすも殺すも自分次第。私が24時間監視する訳にもいきませんし、毎日ヨガしてますか?と質問したりもしません。「私に言われるからやる」のでは意味がありませんから・・・。ヨガを続けると必ず身体に変化が訪れます。そして、続けられる自分に自信がつき、自分の可能性に気付くことでしょう。でも、それは終わりではないのです。 
 何事も続けて習慣化し、そこから本当のスタートが始まるのです。合掌