Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2009/7/18 「あなたの中の最良のものを」
 今週はレッスンの時にマザーテレサの言葉を紹介しました。もう一度ここで紹介致します。

【あなたの中の最良のものを】  

人は不合理、非論理、利己的です
気にすることなく、人を愛しなさい

あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう
気にすることなく、善を行いなさい

目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう
気にすることなく、やり遂げなさい

あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう
気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい

あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう
気にすることなく、作り続けなさい

助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう
気にすることなく、助け続けなさい

あなたの中の最良のものを、この世界に与えなさい
たとえそれが十分でなくても
気にすることなく、最良のものをこの世界に与え続けなさい

最後に振り返ると、あなたにもわかるはずです
あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです

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・・・という言葉です。どのフレーズが心に響きましたか?
私は「目的を達しようとするとき、邪魔だてする人に出会うでしょう」というところです。

 ヨガの教えを伝えても、それが伝わっていない・・・と思うときが多くあります。自分のしていることは果たして正しいのだろうか?と思うことも、何か行動を起こそうとしたとき「上手くいかないのではないか」と不安になることもあります。この邪魔だてする人って、実は一番は「自分自身」だと思うのです。

 自分の中にいるもう一人の自分がそうやってささやくのです。今までは、それで諦めたり、自分の気持ちを封印していたことがたくさんありました。そしてほとんど必ずといっていいほど後悔しました。ヨガと出逢ってから、私の中のもう一人の私は随分と素直になったのですが、それでも時々ヒョッコリと顔を出します。

 気にすることなく、やり遂げなさい・・・。そうなのです、気にすることはないのです。人からどう見られようが、人からどう言われようが、自分の直感に従って行動していくことで道が拓かれていくのです。自分の直感なのか、人の影響なのか、ここを見極めるのが重要ですが・・・。

 最後の「あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです」というところ、イマイチピンと来ない方が多いのではないでしょうか?ヨガの教えにも通じますし、仏教にも通じます。ヨガではこの世の全ては「迷妄」マーヤだという教えがあります。仏教で言えば、「諸法無我」ですね。諸法無我とは「すべてのものには実体がない。いっさいの存在が因縁の和合の仮の姿であり、変化していく現象である」ということ・・・難しいですね 笑

 わかりやすく言えば・・・例えば私はヨガが好き。でもある人はヨガなんて嫌い。じゃあ、ヨガって良いもの?悪いもの?人それぞれの主観によって変わるものだから一概には言えないですよね。だから実体があってもないのと一緒だと考えよう、人の良い悪いなどの主観によって変わってしまう物事に惑わされないようにしようという考えです。

 自分が良いと思えば、人がなんと言おうと気にせずに、その人の考え方を変えようせずに、そのままありのまま受け止めればいいのです。
 だから、たとえ誰かに邪魔されたとしても、そんなこと「幻」だと思えばいい。その人の主観で動いているのであって、その主観は自分のではないのだし、自分の主観だって、結局変化していくものなのですから・・・。

 何が大切なのか。それは今、このときに自分が自分にとって最良のものを出来ているか、ですね。うーむ、私は今、最良のコラムを書けているかしら?(笑)

 でも、これだけは言えます。最良かどうか決めるのは人ではないのです。人の評価に一喜一憂せず、自分が自分に納得出来ることを今しているかどうか。自分の中に答えがあるのです。そんなことを考えたマザーテレサの言葉でした。みなさんは何を感じましたか? 合掌