Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2010/7/24 「ヨガの必要性」
 12日は「キャンドルヨガ&お話」クラスでした。太陽礼拝、陰ヨガ、瞑想そしてヨガについてのお話を30分程度で合計2時間。

 原点でもある「なぜヨガが必要なのか」ということを話そうと思っていました。なのに、その2日前に受けたWSの「腰痛と心の関係性」のことについても話をしたくなってしまって、自分の中で伝えたいことと、今日話すと決めていたことがグチャグチャになり、消化不良で終わってしまいました・・・。それで、この場をお借りして伝えきれなかったことをお伝えしたいと思います。

 みなさんは何のためにヨガをしていますか?もしくはしたいと思っていますか?

 健康のため?リラックスできるから?美容のため?楽しいから?好きだから?・・・

 すべて、OKです。人それぞれ違って当たり前だし、完璧な答えなんてないのだと思います。では、私は何故ヨガをしているのかというと、ヨガをしていないとカラダがすぐに硬くなるし、イライラするし、悪いものがドンドン溜まっていくようなそんな気がするからです。そしてなによりも、自分が変わって行くことがとても楽しいのです。

 レッスンは自分のためのヨガとは違いますので、また違う楽しさがあります。もちろん、楽しいだけではなく、お金を頂いてますので、手は抜けないし、常に勉強していなくてはいけないので、たまにプレッシャーから逃げ出したくなりますが、それでもやはりレッスンしている時は楽しくて仕方がありません。「気持ちよかった~」とか「楽しかった~」という言葉を頂くと、それはもう生きてて良かったというぐらい有頂天になってしまいます。

 でも、それが目的でレッスンしているのではなく、それはあくまでも結果であって、私がレッスンする目的は自分が学んだことをお伝えしたいからです。そしてレッスンすることで私も学ばせてもらっています。

 現代社会では多くの人が「ストレス」を感じながら生活しています。そして意識出来るストレス以外にも色々な感情を抑圧して生きています。その気付かずに抑圧した感情がコリやハリや歪みを作り出しているのではないだろうか?という風に最近考えるようになってきました。それは確信へと変わりつつあります。

 病の根本原因は心である確率はかなり高いと思うのです。だから、ヨガでその心が要因で作られた身体の緊張をほぐし、瞑想で心にアプローチしていき、最終的には心を解放し、ありのままを認め受け入れることが必要だと思うのです。

 全ての人が異なる肉体を持っていることは、異なる性質、性格を持っていると言うことだと思います。当たり前ですが、人間は機械ではないということです。感情があるのですから、機械のように、このボタンを押せば「イエス」とか「ノー」とか・・・そんな簡単なからくりではありません。ですから、全ての人に愛されることも全ての人に嫌われることもありませんし、全ての人と同じ表現をすることも、同じ感情を持つことも出来ません。

 ちょっと前まで私は出会う人全ての人に出来れば好かれたいし、嫌われたくないし、嫌いたくない・・・と思っていました。自分の考え方を変えればいいんだと思っていました。でも、自分の考え方を変えたような気になっているだけのことが多く、自分の根本的な性格は変わっていないことに落胆し、最近は少し考えが変わって来ました。

 無理に自分の感情を変えるのではなく、変わるためのスペースをつくろうと思うようになりました。わかりにくいでしょうか?「こうあるべきだ」ではなく「こうなる可能性はあるかもしれない」と思うことで心の遊びをつくるというか、余裕を持たせるというか、白でも黒でもないグレーゾーンを自分に対して許すことが必要なんじゃないか?と思うようになったのです。

 例えば嫌いな苦手な人に対して前は「嫌いになっちゃいけない」「いいところを見るようにしよう」と思っていましたが、そう思っていても身体は正直というか顔が緊張したり、肩に力が入ってしまったりして、無理して感情を抑えているというのが自分でもわかってしまいます。

 なので「今は嫌いだけど好きになるかもしれない」「いいところに気付いてないだけかもしれない」という風に今はそうであるということを認めつつも、未来に対しては余裕を残しておくと、とてもリラックスして相手に接することが出来るというか、今の自分の感情を否定してはいないので、抑圧する感情は生まれないのでしょう、疲れるという感じはなく、苦手な人ともつきあえます。

 ヨガのポーズをとっている時に自分が苦手なポーズをしている時は「どうして硬いのだろう」「早く柔らかくしたい」「どうしたら柔らかくなるのだろう」と無理に自分を変えようとしていると、身体は余計に緊張して、どんどん苦手意識だけが増長していきます。逆効果です。

 でも、自分はどんどん変わっていく可能性があるんだ、このまま続けていればいずれいつか柔らかくなれる・・・と、心に有る程度余裕があれば、身体もどんどんスペースを広げていくのです。私はがっせきが苦手で、今もなかなかその苦手意識が抜けませんが、でも絶対柔らかくなれるんだと思っていますので、今もどんどん変化しています。変化を受け入れる余裕が心にあると、身体も変わって来ました。

 ヨガをしているときは自分自身が反映されていると思います。苦手なポーズに対しては苦手な人に接する自分の態度がわかります。無理に相手を変えようとしたり、相手を拒絶したり、自分の殻に閉じこもったり、自己否定したり・・・。同じようにポーズに接してませんか?まずは、「苦手」だということを認めて、無理に変えようとせず、ありのままを受け止めて、そしてリラックスするようにしていると、どんどんポーズも自分を受け入れてくれるようになってくると思うのです。

 苦手な人がいて当たり前なのだから、苦手なポーズがあって当たり前なのです。身体は人それぞれ違うのだから、苦手なポーズがあっていいのです。それを認めること。それが今の自分なのだと気付くこと。そして、それは変われるのだと心に余裕を持つこと。

 ヨガは生き方そのものを反映してると思います。そして、日々の筋肉の疲れを癒し、ほぐし、身体と心のスペースをつくるもの。自分の身体の緊張や歪みを知り、日常生活の緊張や歪みを知るためのもの・・・。心と身体を見つめ、不要なものは排出し、エネルギーに満ちあふれた心と身体へと導いてくれるものだと私は思っています。ああ、なんてヨガって素晴らしいのだろう!!!と改めてヨガを惚れ直している今日この頃です 笑
 
 今一度、自分にとってヨガは何なのか・・・考えてみてはいかがでしょうか? 合掌