Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2010/9/3 「期待を目標に変える」
 2010年もあと4ヶ月を切りましたね。

 今年の初めに目標を掲げていました。「下半身痩せと2キロ減らす」です。下半身痩せの目標達成は難しそうですが、2キロ減らすのは達成できそうな予感です。チェンマイ旅行から帰ってから2キロ増えてしまい、なかなか戻らず・・・。最大増えた時から4キロ痩せなくては目標を達成できなくなってしまったのですが(汗)、ここ数ヶ月でなんとかその増えた2キロを減らして体重を元にもどすことが出来ました。

 ここ3年ほど色々と試行錯誤していましたが、なかなか痩せられず、体重は徐々に増えていく一方でした。それも本当に少しずつで周りの人が気付かないぐらいなので、私も「すぐに戻せるし、周りの人もわからないぐらいだから」・・・と結構気を抜いてました。

 でも、気が付くと自分がヨガをはじめようと決心した時の体重にまで増えていて、さすがにこれはマズイと思うようになりました。キャベツダイエットしてみようとしたり、こんにゃくダイエットしてみようとしましたが、どれも続けられず・・・。

 「○○ダイエット」ということではなく、生活改善が私には向いているとわかりました。食べることを抑えるのはリバウンドしちゃいますし、ヨガ以外の運動も私には無理です。

 5月末頃から、朝起きた時間から12時間以内に夕食を済ませ、それからは食べない・・・という生活を続けて約3ヶ月経ちますが、順調に体重が減っています。私には一番無理が無く、そしてストレスを感じないでいられるようです。たまに飲み会があって体重が増えても3~4日で戻りますし、食べる量も自然と減って来ているように思います。

 最初のうちはレッスンが終わって夕食を食べるという習慣がついていたため、実際お腹が空いてなくても何か食べたい衝動に駆られていましたし、夫が横で美味しそうにビールを飲んでいるのを見ると羨ましく感じてました。

 最初の1ヶ月に1キロ痩せて安心したのか、夜は少なめなのだからと、朝と昼は必要以上に量を食べたりして、気が付くと体重が戻ってしまって「やっぱりこの方法でもダメなのか」と落ち込んでいた矢先、脳をコントロールする方法を思いつきました。食べたいという欲求が芽生えた時に「本当に?必要で食べたいの?それとも心の問題から目を反らせたいの?」と問いかけるようにしたら、空腹や本当に食べたいと体が要求する時にしか食べなくなりました。

 以前は毎日パンを食べたくて仕方がなかったのですが、不思議と食べる回数が減りました。つい最近も夫が夜にケーキを買って帰って来たのですが、「明日食べる」と全然食べたい気がしませんでしたし、我慢してるという気持ちもありませんでした。以前だったら「ちょっとだけ」とか「今日だけ」とか言い訳をして、食べてしまってから自己嫌悪に陥るパターンでしたが。

 今までどれだけ、「習慣」「思い込み」で食べていたのかと思うと・・・ぞっとします 笑

 少し痩せはじめると楽しくなり体重を一気に落としたくなって無理をしてしまうものですが、一時痩せたからといって、それを継続できなければ意味がないし、食べる量を減らしたり、食べたいものを我慢するのは嫌なので焦らず、このままゆっくり減らしていきたいと思います。

 でも、1キロ違うだけで、体と心の軽さが違います。ヨガをしているので、特に感じるのかもしれませんが、たかが1キロされど1キロです。自分を信じて、まずはあと1キロ痩せて、その体重をキープしたいと思います。階段状に痩せるのが理想です。

 自分は何をやっても続かない・・・そう嘆いている人も多いことでしょう。でも、本当にそうなのでしょうか?自分に合った方法に出会っていないだけなのではないでしょうか?「これだ」と思える方法に出会えたら、きっと人は変わることが出来るはず。

 私は最近「意志が強い」とか「実行力がある」とか言われますが、かつてはなかなか実行に移せないし、はじめてもすぐに飽きてしまって続きませんでした。それは自分の可能性を信じていなかったからだと思います。ヨガを続けているうちに自分に合った方法なら続けられること、自分にはまだまだ可能性があることを実感出来たので、自分を信じるようになりました。

 それでも食欲に関してはなかなかコントーロール出来なかったのは「出来ないものだ」と、どこかで諦めていたからだと思います。それが「脳」の支配なのかもしれないと気付いた時、自分の中でパチンとスイッチが入ったように感じました。

 最初から順調には進まないからこそ、工夫が必要なのだし、出来るまで努力するのだと思います。やる前から諦めないで、自分の可能性を信じてみませんか?なーーんて、偉そうなこと言ってて、リバウンドしちゃったりして 笑

 最近買った本にこんな言葉が書いてました。「期待」するのではなく期待を「目標」に変えよう、と。期待するから裏切られたと感じたり、損したと感じたり、時間の無駄だったとか不平不満が出てきて、それがストレスになるのです。

 私はどこかで痩せる期待をしていたように思います。本気で痩せると決心したのではなく、痩せるだろうという期待をしていたに過ぎないと今となってはわかります。だから「痩せなくちゃ」と思いながらも、明日からとか今だけとか言い訳をして実践していないにも関わらず、それでも痩せられることを期待して、それが裏切られると「やっぱり私には無理だ」とか「痩せにくい体質なんだ」とか「そんなに食べてないのに」などと無理矢理答えを探し出して諦めてしまうのです。

 私たちは「みんな自分と同じだ」・・・どこかでそう思っています。願っていると言ったほうがいいでしょうか?自分が挫折してしまったことを誰かが努力して成し遂げても、素直に祝福できないし「きっと運がいいに違いない」「もともと素質があったに違いない」「何か特別な方法があるに違いない」とあらを探したり、嫉妬してしまうのです。

 そして自分と同じ挫折した人がいれば安心するのです。私たちが普通だよね、あの人は特別なのよね・・・と。でも、どこかで自分だけ特別な存在になりたいと期待し、その期待に裏切られ続けていることを呪っているのです・・・。

 自分が少しだけ努力をするようになって、私は努力して目標を達成した人たちを自分のことのように喜べるようになってきました。まだ自分が仲間と認める人の範囲内ではありますが。これをもっと広げていけたらいいな・・・と思います。今後はかつて嫌いだと思っていた人の成功をも喜べるようになりたいなって思います。

 まだ、まだ、その域には達してませんし、もしかしたら一生無理かもしれませんが、以前は「絶対にそんなことは出来ない。それは偽善だ」と思っていました。今はそんな風に思える人もいるんだということが感じられるようになりました。

 ヨガ以外にも様々な学びの場があります。ダイエットから少しだけ人生について学ぶことが出来ただけでも、太ったこともやはり必然だったのだと思います。人は順調に進んだことから学ぶよりも、失敗したほうが多くを学べるのだと、そう思う今日この頃です。合掌