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 コラム 

2011/2/21 「夢ノート」
 先日、「魔女たちの22時」で、北京オリンピックのシンクロ団体に出場した石黒由美子さんが紹介されていたのですが、スゴイな~って感動しながら見ていました。

 7才の時に交通事故に遭い、顔に540針の大けがを負って、事故の後遺症でまっすぐ歩くことも困難になっていたのに、TVを見ていてシンクロに興味を持ち、そしてシンクロの選手になることを夢見て、それを実現した女性です。最近はメディアで紹介されることも多くなっているようですが、私は番組を見てはじめて知りました。

 幼い頃、顔の傷跡からフランケンと呼ばれたこともあったそう。母親がたまたま学校帰りの彼女の姿を見かけた時、友達が「おーい、フランケン」と彼女を呼ぶのを見て、母親が注意しようと思ったそうなのですが、彼女が笑顔で「なーに?」と答えたのを見て注意することをやめたんだそうです。女の子ならショックな言葉ですよね。明るく振る舞った彼女ですが、きっと心の中では傷ついていたと思います。

 誰でも、心ない言葉で傷ついてしまうことがありますよね。私も小学校の時、理科だったか社会だったか、授業で火山帯の勉強していたときに、近くの席の男の子に「おまえは口の周りが“ほくろ火山帯”だな」と、言われたのがショックで今でも忘れられないんです。

 ほくろなんて、今じゃいざとなればレーザーで除去することも出来ますし、自分が気にしてるほど人は気にしていないものですが、私にとってはコンプレックスのひとつでした。似顔絵にほくろを書かれたりするのが嫌だったし、人と面と向かっていると相手がほくろを数えているのではないか?と思ってしまったり。

 私も今ならば「ほくろ火山帯」と言った男の子にたいして「うまいこと言うね~!」と笑って返せそうですけど・・・。きっと彼は私がいまだにその言葉を覚えているとは思っていないでしょうね 笑

 シンクロをはじめた頃は事故の後遺症でまっすぐ泳ぐことも出来なくて、一人別メニューをこなす日々だったのに、彼女はシンクロの選手になることを信じて一生懸命努力していたから、そんな心ない言葉なんてイチイチ気にして落ち込んでいられなかったんですよね。

 「夢ノート」というものをつくって、それに目標を書き、出来ると信じて1つ1つクリアしていった彼女。誰もが「無理じゃない?」と思う状況だったのに・・・。学生の時の部活でもすぐに挫折して、何かと言い訳をしてきた私とは大違いです 笑

 笑顔がうまくつくれないことで、一度はシンクロを諦めたけれど、シンクロがない生活は楽しくなく味気なくて、それは自分が前向きじゃないことが原因だと彼女は気付き、それからまたシンクロを再開し、今度は諦めずに努力し続けて、最終的にはオリンピックの選手に選ばれるまでになったなんて、本当にスゴイな~って思います。

 夢ノートに書いた目標がクリア出来た時、彼女は赤い鉛筆で線を引き、そしてその下に「ありがとうございました」と書いていました。私はそこに感動しました。何か目標を設定して、それをクリア出来たとき、ただ単に頑張った!と自分を褒めることはあっても、そうやって何かに感謝する気持ちになったことあったかな?と自らを省みました。

 もちろん、目標もなくただ毎日を過ごすだけよりは良いとは思いますが、目標を立てて、それに向かって努力して、それが達成出来たとき、自慢するのでもなく、自分を褒めるのでもなく、出来たことに感謝をする気持ちってとても大切だと思います。

 彼女はとても美人で可愛らしい人で、特に笑顔はとてもキラキラしていて素敵でした。傷跡はよく目をこらせば見えたと思いますが、全然気になりませんでした。たとえマイナス面があってもプラスが強ければそれを打ち消すものなんですね。本当に内面からにじみ出る美しさって、羨ましいとか、そういう気持ちが出てこなくて、見ている自分も自然と笑顔になって温かい気持ちになりました。

  努力して目標をクリアした人はそれを誇示したり、人に同じ事を強要したりしないんですよね。ただそこにいるだけで周りの人に影響を与えることが自然と出来てしまう。そういう影響力が体中から溢れているのだと思います。

 ちなみに夢ノートは・・・

 1.具体的な目標を決める
 2.必ず叶うと信じる
 3.叶っている時のイメージを鮮明にする

 だそうです。

 私も具体的に目標を決めて、ひとつひとつクリアして行こうと思っていましたが、クリア出来たとき、「ありがとうございました」と感謝出来る人でありたいなと思いました。

 心の底から、この世に産まれたこと、今の人生を生きていられること、「近藤 美香」であることに感謝を出来るようになりたいと思います。努力せずに天才肌でチャッチャッとこなすのが格好良いと思いがちですが、努力して出来たものの方が人に伝えることが出来るし、人に勇気を与えることが出来るんですよね。
あー、沢山出来ないものがあって良かった 笑

 みなさんも、「夢ノート」作ってみませんか? 合掌

※昨年10月にアンビリバボーでも放送されていたみたいです。
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/454/p454_2.html