Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2011/8/29 「テンションとモチベーション」
 最近見たサイトにとてもいいことが書いてありました。興味のあるかたはこちらをご覧下さい

 「テンション」に人生を振り回される人
 「モチベーション」で人生の波に乗る人
 この違いはとても大きい・・・と。

 ちょっと、ドキっとしました~!テンションを上げるということと、モチベーションを上げるということを混同していたかも?と思ったからです。

 みなさんは、テンションとモチベーションについてどのような違いがあるか認識していらっしゃいますか?

 私の認識としては「テンション」は短時間のやる気であり、「モチベーション」は長期間のやる気のことなんだな・・・とは思っておりました。でも、実際の場面でテンションが上がっているだけなのに、自分のモチベーションが上がっているのだと勘違いしていることって、結構多いのではないでしょうか?

 私の経験で言えば、例えば、何かのワークショップに行って帰って来て、スゴクやる気満々で自分のモチベーションが上がったと思うのですが、数日するとすっかりやる気がなくなってしまって、あの盛り上がりはなんだったんだろう?とガッカリすることが結構ありました。

 ああ、私は全然駄目な人間だなぁ・・・とか、こんなことでいいのだろうか?とか、ちょっと軽く落ち込んでしまうこともありました。やる気が維持出来ないことに対して自己否定をしてしまったんですね。

 テンションが上がったことを、自分のモチベーションが上がったと勘違いしていたんです。「一時期のやる気」がテンションだと知っていれば、それはいつか下がるときがくる波のある感情だと気付くことが出来、下がったからと行って落ち込む必要はなかったんですね。

 そもそも、英語でテンションというのは「精神的、感情的な緊張や不安」という意味。日本人が使っている「テンションが上がってきた」というような表現で使うテンションは「やる気」のことですが、それは和製英語なんだそうです。
ほんと、和製英語って紛らわしい・・・です。

 テンションを上げるのは意外に簡単なんですって。例えば大声を出す。「エイエイオー!」とか「気合いだ、気合いだ、気合いだ~!」とか 笑。非日常を経験すればテンションは上がるんだそうです。確かにライブに行った時とか、旅行して綺麗な景色を見た時とか、テンション上がりますよね~!

 そして、一時期の気持ちの波を上げれば、おのずと下がる時がくるんです。上がったままを維持することは出来ないんですよね。ライブの興奮が冷めた後のあの何とも言えない寂しい感じとか、旅行から帰ってきて、ああ、普段と同じ生活が始まるんだな・・・と思ったときとか、あの、なんというか、からっぽになったような感覚・・・。

 多くの人が、何か新しいことをはじめて最初のうちはテンションが上がり、自分はずっとこのワクワク感を保つことが出来ると思うし、保たなくちゃ行けないと思ってしまいます。大抵が外側からの刺激によって起こった一時的な反応だったりするので、時が経てばワクワク感はなくなってしまいます。

 そして、ああ、やっぱりこれも駄目か・・・、自分に合わなかったんだな、じゃ、何か他にいいものはないだろうか?と次から次へと刺激を求め目移りして、まさにマスコミの格好のエサとなるわけです。これだけ情報が錯綜している世の中、テンションを上げる話題には事欠きませんしね・・・。わたしもヨガブームに乗っかった一人なので、マスコミが全て悪いとは思っていませんが・・・。

 とにかく、今の感情がテンションの波なのか、自分のモチベーションを上げることが出来るものなか、自分自身でしっかり見極めないと、テンションにただ単に流されるだけの人生になってしまうと思うのです。

 一方、モチベーションとは「動機(やる理由、意義、意味)の腑に落ちる度合い」のことを言うのだそうです。しらなかった・・・。

 「何でこれをはじめたのか」
 「何のためにしているのか」
 「どんな意味があるのか」
 「どうなりたいのか」

 ・・・などの答えを自分なりに今持っているということなんだそうです。それも、単に理解しているだけではなく、骨身にしみているか、実感出来ているかどうかという度合いこそがモチベーションであり、行動の原動力になるのだそう。

 そしてモチベーションは上がっても下がることはないんだそうです。下がった気がするなら、それは「動機」を忘れているからなので、その動機を思い出せばいいだけなんです。

 常にモチベーションを持ち続けていく為には、動機「なぜはじめたか」、そして目的「なんのためにするのか」ということを常に忘れないようにしなくてはならないんです。テンションはアップダウンですが、モチベーションは上昇スパイラルなんだそうです。そして、モチベーションには7段階あるそう。ちなみに・・・

 1.0・・・生活を維持するために最低限やる。
 2.0・・・得するため、損しないために損得でやる。
 3.0・・・やりがいを求め、自己実現したいからやる。
 4.0・・・愛と感謝で動き、人に喜ばれるのが嬉しい。
 5.0・・・生き甲斐を求め、使命として取り組む。
 6.0・・・ヴィジョンから来る直感で動き、天命をして動く。
 7.0・・・一切の理由がなく、あるがままでいる。
 
 最後の方は、なんだかヨガの最終目的と通じるモノがありますね~。やはり、物事を突き詰めていくと結局は「あるがまま」というところに行き着くのかも知れません。だからって、最初から何もせずにすべてを放棄して今、私はあるがままだ!と言い張っても同じではないですけれど 笑。

 私のヨガに関するモチベーションはどの段階かなぁ・・・?5が希望ですが、3ぐらいかな?4だと思いたいけれど、まだまだエゴで動いてしまってるから、やっぱり3が妥当でしょうか。

 テンションとモチベーションということを題材にしていてふと思ったのですが、これって恋愛にも当てはまりますよね。付き合って最初のうちは刺激が沢山あるからテンションが高まり、これがずっと続くと錯覚して、そして段々と冷めていって、他の刺激(浮気とか)に走る・・・。

 結局のところ、テンションだけだといずれ終わりが来るってことなんです。人間は欲深い生き物だから、どんどん要求が増えていくだろうし、いつまでも満足できないんですよね。永遠に抜け出せないテンション地獄です 笑。 周りにいませんか?常に刺激を求めてさまよっている、落ち着きのない人・・・。

 インドへ行く前にテンションとモチベーションの違いがわかって良かったです!昨年チェンマイへ旅をした後、テンションが一気に下がって、すっかり燃え尽き症候群になってしまったので、今回もちょっと心配だったんです。・・・実は。

 でも、テンションは下がるもの・・・だとちゃんと認識していれば、それほど火傷せずに日常に戻って本来の目的と動機をすぐに思い出せる気がします。今回はとてもいい気付きを得ることが出来ました! 合掌