Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2015/8/26 「失敗を恐れない」
 
 毎月、トイレと地下のサロンには今月の言葉として私が選んだ格言や名言を掲示しております。
 9月は松下幸之助の

 「失敗を恐れるよりも 真剣でないことを恐れたい 誠実に謙虚に熱心にやることである

 と言う言葉を掲示する予定です。この言葉を見たとき「そう、そう!言いたかったことだーー!」と思いました。レッスンをしていて常に思うのはポーズが上手く出来るとかよりも、真摯に熱心に自分と向き合うことが大切だと思っていたのですが、他に何かいい表現がないかな~と思っていたのです。

 真剣に取り組めば、間違ったことにも気づけるようになるし、自分の弱さとか強さとか色んなことに気づけるようになります。人と比べてやる前から無理だと諦めてみたり、3日坊主で終わって自己嫌悪に陥ったりしてしまいますが、失敗を恐れずに進めば解決策も見えてくるものです。

 でも、どうしたら良いかわからないから、テレビや雑誌で紹介される有名人がやっている方法をやってみたりして、何かと近道ばかり探すようになってしまいます。それは間違いではないし私もテレビや雑誌やネットの情報は活用しています。ちゃんと効果が出るかどうか自分なりに研究しますし、時にはアレンジしたりして情報を上手く利用するようにしています。

 でも多くの人は簡単に痩せられるという言葉に惑わされ、買ったはいいけど続かずに押入れで眠っているグッズ・・・1個や2個じゃない人も少なくないと思います。

 せめて1週間続けてみて、少しでも変化があれば、真剣に続けてみてはいかがでしょうか?まずは1ヶ月。そうすれば自分に合った方法であれば悪化はしないと思います。もし悪化したのなら自分にあった方法ではないのだからやめて他の方法を探せばいい。そして少しでも効果があったなら3ヶ月、半年、1年と続けてみればきっと何かしら改善されることでしょう。それが自分の狙い通りじゃないこともあるかもしれません。太ももを細くしようとしたのだけれど、ウエストが細くなった・・・とか、肩こりが改善したとか。そもそも簡単に体質改善はできないのです。今までの生活スタイルや姿勢が形成してきた自分の身体を変えるためにはそれなりの時間がかかります。

 私はヨガをはじめて、もうすぐ12年ですがようやく長年の悩みであった下半身について光が見えてきたところです。最初の1年で体重は5キロ程度減りましたが、徐々に戻り今は2キロぐらいしか減っていない状態で落ち着いています。痩せようとしても自分はその体重に結局戻ってしまいますのでこれが私に適した体重なのだと思います。美容体重のためにはあと3キロ減らしたいところですが、体重を減らすだけでは上半身だけが痩せてしまうので無理に減らそうとは思わなくなりました。

 私が自分の理想の脚になるために体重を減らすのなら、ガリガリの身体にならない限り手に入らないのだと気付いたのです。

 人にはそれぞれ役割があるように、体形だってそれぞれ自分に最適な体形があるのだとやっと気づいたのです。それにロボットみたいに皆同じ体形だったら、気持悪いですよね。もともと遺伝子にモデル体形になる要素がないのに頑張ったところで無理なものは無理 笑(だって母親も下半身デブなのですから・・・)細くなくたっていい、細くはないかもしれないけれど「太くはない」ならいいじゃないか?と思ったのです。脚を見せるオシャレが出来なくても隠すオシャレが出来ればそれでいいのだとようやく自分を受け入れられるようになりました。

 それはヨガを真剣に行なうこと12年、下半身を細くするため、真剣に取り組むようになって数年・・・ようやく何個か自分に合った方法を見つけて毎日実践したから気づくことが出来たのです。

 最近見つけたある方法を続けてから1ヶ月程度でふくらはぎはマイナス1センチ減って、太ももはまだ5ミリ程度ですが、変化しました。このまま続けても、もしかしたらこれ以上改善できないかもしれないし、一生自分の理想には到達できないかもしれないけれど、それでいいかなーって思えるようになりました。目標はないよりはあったほうがいいけれど、そのことばかりに囚われるのは間違いだし、真剣に熱心に失敗を恐れずにおこなうことこそ大切だと思うからです。

 真剣に取り組めば必ず成功する保障があるわけではないですが、真剣に取り組まない限り成功は出来ません。

 ヨガをする前の自分と違うのは間違いを素直に認められるようになった・・・ということです。前は自分を正当化するために現実を歪めたり、自分の心に嘘をついたりしていましたが、今はずるい自分にも汚い自分にも目を背けることなく、認められるようになりました。自分にはもともと備わっていないものがあることを認められるようになりました。

 私はどうも完璧でありたいと思ってしまうのです。誰かがやっていることは自分もやってみたくなるし、なぜだか根拠のない自信があって(笑)、ある程度こなせると思ってしまうので、なんにでも頭を突っ込みたくなってしまうのですが、責任は取りたくないから指をくわえて傍観して注目を浴びている人に嫉妬する・・・というところがあるのです。お恥ずかしいですが・・・

 自分の悪いところも愛せる・・・ところまではまだ達観してないですが、段々と受け入れられるようになりました。過去の自分の様々な過ちも目を背けずに冷静に分析できるようになりました。それはきっとヨガを真剣に続けるようになったからなのだと思います。そのうち「太くはない足」を愛せるようになるのかも?(笑)

 これからも真剣に失敗を恐れず向き合いたい・・・そう思える自分でい続けたいと思います。合掌