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 コラム 

2018/5/28 「心の眼」

  2018年も1/3があっという間に過ぎました。

 前回のコラムから私を取り巻く状況はあまり変わりませんが、どんなことがあってもそれを嫌なことだと思わずに、受け入れていこうと思う気持ちはより確固たるものとなった気がします。

 自分が心地よいと思うものばかりに囲まれていたら、何かを良くしようと努力はしません。上手くいかないからこそ、出来る方法を考えようとするのであり、何か自分が悪かったのだろうか?と改善するべき点はあるだろうか?と反省もするのだと思うのです。

 私は好きでオーディション番組を見るのですが、特にアメリカのデザイナーズのものが好きでWOWOWで放送するときは必ず見ています。見ていていつも思うのです。勝ち残っていく人たちは番組の中で成長していきます。自分の不得意なテーマで悩んでも逃げずにギリギリまで何かを生み出そうと奮闘している人たちです。脱落していく人は出来ない言い訳をしたり、今の自分の持っている以上のものを生み出そうと挑戦するのを怖がったり、人の悪口や番組のことを批判したりする人が多いのです。(それが面白かったりもするんですけど・・・)

 人は成長する前には何か辛いことがあるのだと思います。順調で何の苦労もなく成功できた人は一握りでそういう人も成功した後には苦労するのだと思います。

 成功したところだけを見ていると周囲の人は羨ましいと思ったりずるいと思ったり、嫉妬心から悪口を言ったりしますが、多くの成功者は辛い状況に立ち向かい逃げずに踏ん張った結果なのだと思います。だからこそ、本当の成功者たちは自分が成功したことを自慢したりしないし、成功していない人を見下したりしない。そして同じように闘う人たちを尊敬しているから蹴落とそうなんて思わず、互いに成長しあえることを喜んでいるように見えます。

 たまたま運よく成功してしまった人はその後の努力を怠り転落してしまったり、手にした権力を手放したくなくて人を蹴落としたり恐怖で人を操ったり、嘘を重ねたりして問題を起こしてしまいがちですよね。

 有名人が問題を起こしたニュースが毎日テレビやネット上を賑わせていますが、そういう人たちは「心の眼」を忘れてしまったのだと思います。第三者の眼を意識していても、誰も見ていなければ怠けたり、人前ではいい子で誰もいないところでは悪事を働いたり。「心の眼」を意識していれば、最悪の状況は避けられたはずです。

 最近、読み返した本に書いてあった言葉にドキっとしました。

 「イライラして不満ばかり、漠然と自分が嫌いな人は自分に対して『いいかげん』だから

 自分自身に対して真剣に向き合い、自分を大切にできれば自分を好きになれるだろうし、そうすれば不満を感じたりイライラすることも少なくなるのかもしれない・・・。自分が自分に期待してなくて、常にどうせ・・・って思っていて、改善せずに出来ない言い訳を重ねたり、人のせいにしてばかりいれば、それは不満ばかり感じてしまうだろうと想像できます。

 まずは自分をよく知ろうとすることが大切なんですよね。

 自分のストレスになっている問題を明確に整理できていないから、そのいいかげんさや雑さが形となって自分に返ってくるということなんです。辛いことではあるけれど、もう一人の自分の心の眼で客観的に現状を把握しなければならないということだと思います。現状を把握したら、そこから問題解決するためにはどうするか考えること、そして、ひとつひとつ改善案を実行すればいい。それだけのことなんだけど、自分自身に対しては甘えがあり、いいかげんにしてしまいがち。

 誰かを変えることはできないのに、自分を変えることも「いいかげん」にしてしまうから、常に不満を感じてイライラしてしまうんだと気付かされました。それにいいかげんにしていると、後で問題が大きくなってしまったりもしますし。

 何か困難にぶち当たったとき、イライラしたときは「心の眼」で客観的に見て、自分に対していいかげんにならないように改善するチャンスでもあるということです。

 最近、少しだけトンネルの先に光が見えてきたように思います。 合掌