Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2020/2/29 「完璧じゃなくていい」

 気が付いたら2020年も2月が終わろうとしております。

 新型コロナウイルスの報道を見るたびに、自分は絶対感染しないだろうと思って疑いもせずにおりますが、それはそれでいけないことですよね。でも無症状で感染していてウイルスをまき散らしていたら?と思うと、家から一歩も出られなくなるし、かといってレッスンをお休みにすると生活が苦しくなるし・・・思い切って休んだとしても、いったいいつまで休めばいいか?と、多くの人が不安と不満でイライラ・もやもやされていると思います。

 私はヨガをはじめてから熱を出す風邪に一度もかからず、夫がインフルエンザにかかった時もうつらず。記憶の中で一度もインフルにかかったこともなく。それも手洗いうがいを日ごろから徹底しているわけでもないのに・・・。なので、本当にうつるなんて頭の片隅にもないのですけれど、不覚にも鼻かぜを数日前にひいてしまいました・・・。(発熱もなく4日ほどで治りました)感染するなんて思わない私も念のため、外出するときにはマスクを着用しております。

 どんなウイルスに感染したとしても、体の免疫力があれば回復できます。そのためにはやっぱりヨガだよな~って思っているのですが。こんな中でもそう思って来てくださる方と自粛される方と生徒さんも様々です。私自身もどうするのが正しいのか本当に悩んでいます。ウイルスという見えない敵が相手ではどう戦うべきか本当にわからないですよね。5~6人程度の大人数ではないヨガレッスンですから、あまり神経質にならなくてもよいと思ったり、次の瞬間にはでも・・・と。私だけではなくて多くの人がそう悩んで不安だと思います。

 早くワクチンや治療薬が開発されて日常が戻り、オリンピックが無事に開催されることを願ってやみません。

 話は変わります。

 2月の格言は「完璧でないことを やらない言い訳にしない」というものでした。アドラー心理学について書かれている本に書いてあった言葉でアドラー自身の言葉ではなく著者の言葉なのですが、著者名を残してなくて、すみません。

 時間がないとか毎日できないとか覚えられないから・・・とか何かと言い訳をいってやらないことを正当化してしまいますが、完璧にできなくたっていいんです。毎日ただ、ヨガマットの上に寝てみるとか、壁を背にして立ってみるとか、のびだけしてみるとか・・・

 なんだっていいし、ひとつだけだっていいし、毎日じゃなくても出来る範囲で続けてみればいいのです。週に1回だけでもヨガのレッスンに通っているだけだって、以前とは違ってきます。毎日できればそれはもちろん良いですけれど。

 完璧にできないからやらないのではなく・・・完璧にできないからこそやるべきだし、続けているうちに絶対に何か変化が起きるものなのです。それは見た目かもしれないし、心が変わるということもあります。

 そして、最近よく見ているメイクアップのYoutubeでユーチューバーの方が言っていたのですが

 「できることを増やすより 楽しいことを増やそう」

 と言っていて、ズバンっと私の胸に響きました。できることが増えるのはもちろん楽しいことですが、そのこと自体が目的というか義務になってしまって楽しめなくなることがあります。そこで心が折れて諦めてしまうことがありますが、楽しいことならば続けていけるし、続けていけば出来ることが増えていくし、より楽しくなっていくのです。

 私はヨガと出会ってからヨガのことが好きになり、好きな人のことを知りたくなるのと同じように私はヨガのことを知りたくて、知れば知るほど好きになってヨガをしている時間が楽しくて仕方がありませんでした。だから、ヨガのためにインドにも一人で行けたし、勉強することが楽しかった。

 生徒さんにはヨガを好きになってもらいたいのです。

 私の場合は好きなヨガを仕事にしているので楽しいし、楽しいことをしていると出来ることが増えていくので、いまだに新しい発見もありレッスンが楽しくて本当に幸せだと感じています。

 浮き沈みがある程度あるお仕事なので、生徒さんが減ったり増えたりすることはもう慣れました。コロナのような不測の事態になると、またそれは別の問題になりますが。

 今、なかなか新規の申し込みが来ない人数の少ないクラスがありますが、それはそれで生徒さんの色んなところに目が行き届いてアドバイスも出来ますし、私自身も気づくことが多いのでそのクラスもとても楽しいです。生徒さんは「なんか申し訳ない、贅沢だ」と恐縮されていますけれど。

 2020年はオリンピックイヤーで華々しくスタートする予定でしたが、雪不足だったりコロナだったり・・・波乱の幕開けとなりました。でもこの苦しい時を一緒に乗り越えることできっと見える景色が変わってくると思います。

 とにかく、一日でも早くコロナウイルスが終息に向かいますように。
 合掌