Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2008/7/18 「諸行無常」
 ヨガをはじめてから、この「諸行無常」という言葉の意味を知りました。「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」というフレーズを知ってはいましたが、実は意味をまったく知らず・・・平家物語の冒頭だということもすっかり忘れ(笑)記憶って本当に曖昧なものだと確信してる今日この頃。

 最近は仏教に興味が湧いてきておりまして、解りやすい本から読んでいます。仏教の三つの真理、根本法則 「諸行無常 諸法無我 涅槃寂静」という言葉を最近読んだ本で知りましたが、約2500年前にこのような悟りを得た仏陀という人物は本当にスゴイ人ですよね。

 意味は・・・
 「諸行無常」 すべての物事は変化し続け
 「諸法無我」 それらは関係性のなかでの出来事であるから、固定的実体ではない
 「涅槃寂静」 だから、これらの事実に従って事物も心も身体も受け止めれば、分別や好き嫌いで波たつ心も静かな安らぎを得られるはずだ・・・

 簡単な例を挙げると・・・例えば、愛する人がいたとします。両思いでお付き合いすることになり、幸せな日々がありました。けれど、相手の気持ちが冷めて、自分から離れてしまって、とても傷ついたとします。何か自分が悪いことをしたのだろうか、自分に魅力がないからだろうか、過去を思い返しては哀しみにくれ、もう恋愛なんてしないと思う・・・

 よくある苦しみのひとつだと思いますが、これも根本法則に則って考えれば、愛というものもいつか変化していくのが自然であると受け止め、そしてそれは自分が悪いとか、相手が悪いとかというものよりも、その時、その時の関係性の中での出来事だから、次回の恋愛も同じになるとは限らない。だから、今回のことは仕方のないこと、良い経験をさせてもらったと思って、次回は永遠に続く愛などないと心に留めて、その時その時を大切にしよう・・・と受け止めれば、苦しみも少しは安らぐと思います。
 
 過ぎ去ったことをいつまでもくよくよ悩んでいる時間があるなら、今できることをした方が良いではないですか?だって、人は誕生してから死ぬまで変化し続けるのです。そして必ず死ぬんです。なぜそのことを忘れよう、命が永遠であるかのように思おうとして、現実から目をそらすのでしょう?
 
 命に限りがあるから、だからこそ「今を生きる」のです。だからこそ命は尊いのです。

 きちんとそのことを受け止め、いつまでも若さや地位や名誉など変化するものに執着せず、過去に囚われず、今のありのままを受け止めて、そして今するべきことをする・・・

 もっと沢山のことを勉強して、そして実践し、自分で確かめて、一歩一歩進んで行きたいと思います。そして、それを自分の言葉で伝えていきたいと思います。   合掌