Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2010/10/13 「ヨガ7年生」
 10月10日でヨガ7年生になりました!やっと中学1年生レベルになったということですね~。うーん、まだまだ青い年頃(笑)です。

 ヨガ6年生を振り返ってみて、あんまり変わってないなぁ~って思って、前のコラムをさらっと読みかえしてみたら、「チェンマイ一人旅」もしたし、英会話も始めていたので、ここ1年で結構変化があったことに気付きました。やっぱり、時々振り返ることも必要ですね。ま、身体的には出来るようになったポーズもあれば、昔の方が出来たポーズもあり、一進一退ですけれど。

 自分の心との向き合い方にも少し変化が出てきたように思います。コラムを読んでみると、ああ、この時はわかった気になっていただけで全然実行に移せてなかったなぁ~ということを感じます。最初の頃は「こうしなくてはいけないのだ」と思いつつも「そんなことが本当に出来るの?」と少し半信半疑な部分があって、心の奥底では反抗しているエゴがいたのですが、それに気付こうとせずに、無理に自分に押しつけて納得しようとしているところがありました。

 それが最近は抵抗している気持ちに気づけるようになり、その気持ちが何故湧いてくるのか、どこから来るのか源泉を辿ることで自分が普段無意識に行動したり考えてしまう原因みたいなものに少しだけ気づけるようになってきました。

 私は「負けず嫌い」なのですが、その原因に最近気付きました。私は長女で、幼い頃、弟や妹が私が簡単にできることを褒められていたりすると、「私は?私は?」という思いが沸いてきて、自分も「優秀だと言って欲しい、認めて欲しい」と思っていたことがキッカケだったことに気づきました。なんで私は「お姉ちゃんなんだから」と我慢ばかりさせられて叱られてばかりなのに、二人は褒められるんだろう・・・。弟や妹に嫉妬していたのだと思います。そして弟や妹に負けたくない!私のほうがエライんだから!という感情が眠っていたことに気付きました。弟や妹のせいにして「長女だから仕方ないのよね」と終わるのではなく、そういう思いが負けず嫌いの発端だったということをまず認めることにしました。

 負けず嫌いは悪いことばかりでもないですし、記憶喪失にでもならない限り過去の記憶は消すことは出来ません。過去は変えられないけれど、これからは変えられるということに気付けば、感情の波は穏やかな波へと変わるみたいです。昔は誰かとゲームをしたりして負けるとスゴク悔しくて腹立たしくてイライラしてましたが、その感情に気付いてからはその場その場で気持ちをクリアに出来るようになり、負けて悔しいなと感じてもその感情に振り回されなくなりました。

 誰かのせいや何かのせいにして、自分の感情と向きあうのをやめるのは楽なのかもしれないと思いますが、その場は楽でも未来は苦なのだと思います。結局はその感情に向きあうまで試練は続くからです。自分の感情に向きあって、その感情を無理に変えようとするのではなくて、ただをそれを認めるだけでいいと気付くことができました。
 
 全ての感情を抑えてしまったら、ロボットか植物と変わらなくなってしまいますし、それは人間としての魅力が無くなってしまいます。正しい行いをしようと思っても、良い悪いという判断基準なんて、いろいろな場面で変わっていくものですし、対象によっても変わるものです。

 だから、無理に変えるのではなく「ああ、この場ではダメだったんだな」と受け入れ、認める。そして自分がどうしてそうしてしまったのか向き合えるなら、とことん向き合って原因を見つける。原因を見つけたとしても誰かを責めたり、自分を責めたりせず、それはそれで仕方がなかったことなのだと受け入れて、次のステップへの足がかりにする。

 実際、負けず嫌いが悪い方に出る時もあれば、負けたくないという思いが向上心につながることもあります。私自身、今まで頑張ってこれたのは「負けたくない」という思いがあったからでした。でもそれは「誰か」に負けたくないという思いだったので、それを今度は自分のエゴに負けたくないと思うようになり、ずいぶん楽に生きられるようになりました。感情を無くしてしまおうと抑圧するのではなくて、飼い慣らす感じで傾向とクセを知ると上手く操れるようになると思うのです。

 最近、レッスンに対しての考え方も変わってきました。ただ受け身でレッスンを受けていただくのではなく、何か目的を持って取り組んで頂きたいと思うようになり、意識づけすることを大切にしています。

 自分自身も、何かレッスンを受けに行くときに「なぜそのレッスンを受けるのか」「レッスンによって何を変えたいのか」「自分は今後どうなりたいのか」そういったビジョンを意識するようになり、以前よりもさらにいろんな気付きを頂けるようになりました。

 例えば目的が「リラックスしたい」という人と「体を柔らかくしたい」という人では同じレッスンを受けても意識するところが違って来ると思うのです。そして、自分では「リラックスしたい」と思っているのに、レッスン中に自分のポーズがちゃんと取れているか、とか他の人のポーズが気になるとしたら、本当の自分はリラックスしたいのではなく、人に勝ちたいと思っているのかもしれない・・・ということに気付くかも知れないし、そういう心がリラックス出来にくい状況を作り出しているのだと気付くかも知れない。

 単にレッスンを受けに来ても、それはそれで十分効果があるとは思いますが、意識的にレッスンを受けてみることで、受け身では気付かないことに気付けることがあります。

 これは、ヨガ以外でも応用出来ます。仕事でも趣味でも何を目標にするかによって、変わることが沢山あるはずです。

 ひとつ注意することは「目標」や「目的」は期待とは違うということ、です。こうなればいいなというものではなく、こうなると具体的に描けるものの方が達成出来る確率は高くなります。どうすればいいかわからないことは目標や目的にしないで、遠くない未来に達成出来そうな気がするものにターゲットを絞ることです。

 達成したら、次の目標を掲げればいいし、大きな目標を見据えて、小さな目標を日々立ててみるといいと思います。私は今年の目標体重まであと1キロ切りました。でも実はあと1キロ減らした体重が身体も心も軽い自分の理想体重なので、実際にはそれを目指していますが、今年中に3キロはキツイと思い、目標を2キロにしました。これなら達成出来そうですよね?そして達成したらあと1キロ減量を目標にする予定です。

 ヨガ7年生の目標は自分の感情ともっと向きあって、そして解放する方法をもっと学ぶこと。体を柔らかくすることも大切だけれど、その源となっている感情が大変でそして大切だと思うから。身体と心を解放する方法をもっと深めて、伝えていきたいと思います。

 また1年、変化していくのが楽しみです♪ 合掌