Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2011/8/2 「今月のことば」
 我が家のトイレには格言を飾っているのですが、毎月直筆で書き換えております。8月に飾る言葉が結構心に響いたので、コラムでも紹介しようかと・・・。我が家のトイレに来れない人にもお知らせしたいので 笑

 「幸せの秘訣は
 やりたいことをするのではなく
 やらなければならないことを好きになることだ」 ジョン・ラスキン

 
ほんと、そうですね~。好きこそものの上手なれ・・・ですね。まずは好きになることが何事も大切です。私は運良く好きなことを仕事にしているのですが、そうではなく、自分が望む仕事ではないことをしている人も、自分がどんな仕事が好きなのかわからない人も沢山いると思います。

 私がヨガを本格的に仕事にしたのは4年前ですから、それまで色々仕事をしてきたわけですが、私がしてきた仕事の中で、どうしても好きになれなかった仕事があります。化粧品を販売する仕事は最後まで慣れることができませんでした。

 化粧品販売=高い物を売りつける、みたいな考えが自分の中にあって、自分はそうしたくないという思いが強いというのか、そう思われたくないという思いが強かったというのか、お客様に積極的に勧められないし、相手の懐を心配しちゃって、良い物であっても相手が欲しいと意思表示するまで自分からは押せませんでした。

 今思えば一番の原因は、化粧品に興味がわかなかったこと・・・。人並みにはもちろん興味はありましたし、嫌いではありませんでしたが、今ヨガに対して感じるような興味は湧かなかったんですよね~。

 自分が与えられた仕事を好きになれたら、それはそれで良いと思うのですが、どうしても好きになれなかったら、それは無理に好きになろうとせずに、別の道を選択するのもひとつの手だと思います。一番最初に就職した先が運良く好きになれる仕事だったり、こういう仕事をしたいと思って、仕事に就いてそれが本当に好きになれる仕事だった人ってマレですよね。

 ヨガと出会った時、私は「これだ!」という確信を持ちまして、その気持ちは今も変わりません。今まで色々と「これだ!」と思うものに出会って来ましたが、その情熱はせいぜいもって5年ぐらいでしたので、それ以上続いていて、今だ興味が尽きないヨガは私にとってやはり必要なものだったのだと確信しております。

 ヨガのことで勉強するのって、大好きだし、お金を払っても、遠くへ行ってでも勉強したいと思えば出来ちゃうんですよね~。ほんと、不思議。ハッキリ言って、ヨガのためにお金を稼いで、ヨガのために使っている感じなので、この仕事を始めてから、ほとんど貯金出来てない・・・ということに最近気付きました 苦笑。

 話を戻して・・・今月の格言はすべてのやるべきことを無理に好きになれということではないと思います。どうしても好きになれないことは、もしかしたら自分には必要じゃないのかもしれない、何故自分はこれをする必要があるのだろう?と考えてみる機会なのかもしれないと私は思います。

 自分がやらなければならないと思っていたことが実はそれほど必要じゃなかったり、人の目を気にしていたり、人に負けたくないという意識だったり、仲間はずれになりたくないという意識だったり、そういうことに気付くことが出来るような気がします。

 それに気付けば、無理にやらなくても良かったり、本当に自分がすべき事が浮かび上がってきて、結果として自分が好きになれることが出来たり、好きなことが出来るようになったりするのではないでしょうか?

 今まで、嫌だと思っていたことの多くが私の場合は見栄だったり、競争心からくる行動の副産物でした。だから、ストレスを感じたり、上手くいかなかったりしたのだと思います。根底に隠れている自分の思いに気づけたら、無理にやることはないのかも?とか、別の方法を試してみようかとか、そんな風に楽に考えられるような気がしてきました。

 好きだったら上手くできなくても気にならないし、結果を求めずに出来ますよね?それが、上手くできないことにストレスを感じたり、すぐに結果を求めてしまうものなら、本当に好きじゃないのだと思うのです。

 無理をしている行為の裏にはエゴが隠れています。だから純粋に人からどう思われるかとか、利益になるかということをナシにしても自分はそれをやりたいのか考えてみれば、その次にどうするべきか、自然とわかるのではないでしょうか?

 やりたくないという気持ちが強かったことに気付いたら、時には辞める勇気も必要なのだと思います。ここで無理して続けていると、自分の心と身体がバラバラになって、病気になってしまうのだと思います。

 オールマイティにすべてのことを器用に出来たらいいですが、そんな人はこの世には存在しません。だからとりあえず、まずは出来なくて当たり前だと思って、何事もトライしてみれば良いのではないでしょうか?そして、駄目でも楽しければ続ければいいし、苦痛に感じたら、それがどんな感情からくるものなのか客観的に判断して、続けるべきか辞めるべきか決めたらいいと思います。

 いくつになっても人間成長出来るものだと私は思います。限界を決めるのは常に自分の心なんですよね。私はあと何十年ヨガを続けられるのか先のことはわかりませんが、この先も常に変化し続けているだろうな・・・と思います。だから年を取ることが怖くなくなりました。

 やらなければならないことの最たることは「生きること」ですよね。生きることを好きになれたら、幸せです。「好きなように生きる」って良いことのように思えますけど、自分本位なエゴが隠れてますよね。「生きることを好きになる」ほうが素敵な気がします。

 だって、どんな失敗も挫折も好きだし、年を取ることも、死ぬことも、すべて有り難く感じませんか?「ああ、生きてて幸せ」って思えばどんな障害も楽しめるようなそんな気がしてきます。

 コラムを書いていて、なんだかとってもパワーがみなぎってきました~!笑 

 これからもどうぞチャンドリカをよろしくお願い致します。 合掌