Yoga & Relaxation Salon in Otaru ~ Candrika ~
















 コラム 

2012/12/21 「コミュニケーション」
 最近、不満というか、なんだか面白くないなぁーという気持ちが湧き上がってきて、ちょっとイライラしてしまうときがありました。その気持ちと向きあってみたところ、そのイライラは自分を認めてもらいたい、自分が必要とされていると確信したい、という気持ちがあるからなんだと気付きました。

 私は自分でもわがままだと思うし、昔はよく母親からも「あんたはわがままだ」といわれてましたので、自分のイメージはわがままで短気で勝気な子というイメージでずっと生きて来ました。どこかで今もそう思っているところがあって、ヨガをはじめてから出会った人に「えー、そんな風に見えない!」といわれることのほうが驚きだったりします 笑

 最近になって、私がわがままに見えたのは、自分を認めて欲しい、自分は今こう思っているから、それを尊重して欲しい、私のことを見て欲しいという気持ちを隠さなかったからなのだとわかりました。正直すぎるというか、そのことで人を不愉快にさせることもあるということまで気が利かないというか、自己中心的というか・・・。

 自信がありそうに見えて、実はすごく失敗を怖れているのですが、失敗したことも「みて、みて、私失敗しちゃったけど、前向きにとらえてるよ、すごいでしょう?」ということを見せたいという気持ちが働くので、一人で寂しく部屋で泣いて落ち込むとか有り得ない子で、わざと居間で落ち込んだポーズをして拗ねて見せるような子でした。

 わかりやすいといえば聞こえはいいですが、客観的に観て今風にいえば「イタイ子」ですよね・・・。考えただけで付き合うのが面倒くさいです(笑)今までの自分の人生を振り返ると穴があったら入りたいというか、すべて穴の中に放り込んで塞いでしまいたいくらい恥ずかしい思い出ばかり。

 ちょっと前になりますが、たまたまマツコと有田の深夜番組を見てたときに、人と上手く話せない素人の男の人が出ていたのですが、そこで、彼が声優ライブのイベント会場などで隣に居合わせた初見の人に話しかけるとき、どんな風にするのかシミュレーションしていました。

 彼は「イベント面白かったですね」とか「3曲目の曲、好きなんですよ」という風に話しかけてました。その時に有田が「人とコミュニケーションを取りたいと思うなら、相手のことを聞かないと駄目だよ」というようなことを言っていました。このような会話なら続かないのが当たり前、「はあ、そうですか・・・」で終わっちゃう、と。

 その時、なるほどなぁ~って思ったのです。さすが、芸能界で生き残っているだけのことはあるな・・・と。そして、その素人の彼はコミュニケーションを取りたいのではなく、自分を知ってもらいたいというか、自分が話したいだけじゃないかな?って思ったんです。一方的に話すこともコミュニケーションだと思っているんじゃないかな?と。うーん、私も今までの言動を思い返すと、そういう場面ばかりだったような気がしてきます。

 本当に人と関わりたいと思っているなら「いつも来るんですか?」「どこから来たんですか?」とか相手の情報を聞きながら自分のことも話していくのが会話を弾ませるコツですよね。彼は相手を知りたいと思って話しかけていないのだと、客観的に観て思いました。そして、心のどこかでイベントで知り合った人とこの先も友達関係が続くとは思っていないし、相手に聞いて拒絶されることが怖くて、自分のことだけ話していて、それで気のない返事をされても、自分は傷つかないし、とりあえず自分的には一歩進んだという感覚だから、それで自分を納得させているのだと思いました。心の中では「人付き合いが苦手だから仕方がない」と言い訳をして・・・。

 人から好かれる人、つねに周りに人が集まってくる人は「みんな聞いて聞いて~」と自分の話を面白おかしくしている人かというと、そうではありませんよね。人の話を上手く聞きだしたり、話を聞くのが上手い人のほうだと思います。

 その番組を見ていて、私も心のどこかで人とは簡単に分かり合えないし、自分から進んで関わって拒絶されたり、誤解を受けたりするのが怖くて、相手が心を開いてくれるまで、一歩踏み込めないところがあったのですが、その原因は自分の中にあったんだと気付きました。

 相手から話さない限り、仕事のことを聞いたりとか、家族のこととか聞けないところがあって、それは「そこまであなたには話したくない」という態度で拒絶されるのが怖かったんです。

 どんな出会いがキッカケで一生の友人になるのかわからないのに、なるべくそういう保障がありそうな関わりを選んで、付き合うことを選択していたように思います。番組を見ていて、自分も素人の彼と変わらない部分が沢山あることに気付きました。

 そのことに、私が気付いたからなのか、ある再会がありました。

 私は高校生の時の自分が一番嫌いで、冒頭に説明したようなイタイ子というのが一番濃く出ていた時代で、みんなから注目されたいけど、自信がないし、人に負けたくないけど大して努力もしないという青春時代だったので、思い出したくないことばかり。だからなのか、高校の友達とは年賀状のやりとりぐらいで最近はほとんど関わりがありませんでした。(みんな子供がいる人ばかりだというのも原因だと思いますが)

 つい最近、フェイスブックでメッセージなどが入っているとお知らせのマークが左上に表示されるということに気付き、クリックしてみたところ、高校1年の時、同じクラスだったけれど、高校を卒業してからまったく交流がなかった子からメールが来ていたことに気付きました!2ヶ月経っていたけれど、今気付いたという返事を送って、すぐに無事彼女からも返事がきました。そして、彼女が高校1年の同じクラスだった子数人と今も交流していることを知り、フェイスブック上ではありますが、20数年経って、数人の友人と再会することが出来ました。

 こうやって、コミュニケーションのことに気付いたときに、私の潜在意識の何かが変化して、ネットを介してではありますが、再会するキッカケが起きたのじゃないかと思います。ヨガをはじめてから、こういうシンクロニシティが増えた気がしますね。みんなで集まりましょうという話もあり、今から実際に会うのがとても楽しみです。

 たぶん、これが今年最後のコラムになると思います。今年1年たわいもない、独り言につきあってくださった皆様、ありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ。合掌